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ひらく③

2021.06.14

深甚なる危機の時代にあって、人間と文明の本質を問い直すために──。
『ひらく』第3号、ここに刊行!
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日本と世界を大混乱に陥れたパンデミック──。
激しいグローバル競争のもとで、すでに経済を支える仕組みは、世界中で、危ういものとなっていました。また、過剰なまでの情報化は、われわれから、健全な常識や良識を奪い取っていました。
そうした状況に対して、新型コロナウイルスが突きつけたものは?──われわれの「生」を支える現代文明の皮膜が、いかに薄っぺらか、という事実ではないでしょうか。
パンデミックという事態を、真に深刻なものと認識するなら、それを現代文明の転機とし、われわれの死生観や文明観の見直しにつなげなければなりません。
『ひらく』はこの問いに、真摯に向き合います。ばと念じています。
内容 目次
[巻頭特別対談]
塩田千春×佐伯啓思
魂の深淵を覗く

[巻頭対談]
山折哲雄×佐伯啓思
「死」と「悪」をめぐって

[100枚書下ろし(第1特集)]
佐伯啓思
「資本主義の暴走」と「経済学の責任」

[第1特集]
新・経済学批判
[特集対談]堂目卓生×佐伯啓思
[特集論考]松原隆一郎・広井良典・柴山桂太・清水 習

[第2特集]
仏教と日本人
[特集対談]佐々木閑×佐伯啓思
[特集論考]末木文美士・賴住光子

[特別対談]
森田真生×佐伯啓思
先崎彰容×與那覇 潤

[論考]
長谷川三千子・西平 直・荒川洋治・古田 亮・先崎彰容

[特別論考(90枚書下ろし)]
澤村修治

[ひらくレビュー]
寺下滝郎・藤本龍児・芦澤泰偉・赤津孝夫

監修紹介
佐伯啓思(さえき・けいし)
1949年奈良県生まれ。
東京大学経済学部卒業。
滋賀大学、京都大学大学院教授などを歴任。
現在京都大学名誉教授、京都大学こころの未来研究センター特任教授。
著書に『隠された思考』(サントリー学芸賞)『「アメリカニズム」の終焉』(東畑記念賞)『現代日本のリベラリズム』(読売論壇賞)『倫理としてのナショナリズム』『日本の愛国心』『大転換』『現代文明論講義』『反・幸福論』『経済学の犯罪』『西田幾多郎』『さらば、民主主義』『経済成長主義への訣別』『「脱」戦後のすすめ』など。近著に『「保守」のゆくえ』(中公新書ラクレ)『死と生』(新潮新書)『異論のススメ 正論のススメ』(A&F出版)など。
■監修:佐伯啓思
■ページ数:304ページ
価格:2,420 円(税込)
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