aica
2021.02.12
本日は、サボン前で展開している、aicaさんのジュエリーをご紹介させて頂きます。 aicaは個性を持った天然石、そして、仏教美術や花からインスピレーションを受けたデザインをテーマとしたハンドメイドジュエリーです。 ジュエリーに使用するルース(裸石)たちは、デザイナーの松山さんみずからがとても気に入った石を選定し買付けしてきたもの。 お気に入りの石ひとつひとつの石枠を創り、オリジナルデザインのアームに合わせ そんな工程を経て完成する愛情のこもったジュエリーです。
選ぶ石は、クラックやインクルージョンの個性が魅力的なものが中心です。 聞きなじみのない方かもいると思いますが、天然石にはインクルージョンと呼ばれる内包物があります。 インクルージョンがあるもの、つまりそれは世界にひとつしかないもの。 人ひとりそれぞれの個性があるように、石達にもひとつひとつ表情があるのです。 傷などがほとんどない透き通った石とは違いますが、柄に見えたり、見る角度によって表情を変える、 その完璧すぎない自然のもつバランスに魅力を感じているそうです。
先ほど少し触れた仏教美術ですが、松山さんは京都出身ということもあり、寺社仏閣などに行くのも趣味になっていたそうです。 幼少期から自然美を堪能できる美しい環境や街並み、寺社仏閣が身近にあったことは羨ましいのひとこと。 仏教美術に惹かれデザインされたのも必然だったように思います。
西欧のキリスト教美術と双璧をなす仏教美術は、インド、中国を経て日本に、それぞれが独自の展開となり受け継がれてきました。 幾つかのデザインに施された、法輪は仏教の吉祥シンボルであり、仏教美術で好まれたテーマです。 人々の迷いを砕くこと、古代インドの戦車のような武器(輪)にたとえ敵を破ることにたとえたもの。 迷いはいつの時代も自分の中にあるものかな。。。とブログを書いていてふと感じました。 文化が受け継がれていく、美しいジュエリーに込められたメッセージを是非受け取って頂ければと思います。